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瀬戸内レトロ 下津井電鉄と競輪ホテル
OKAYAMA · SETOUCHI · 2026 初秋

瀬戸内レトロ 下津井電鉄と競輪ホテル

廃線跡をたどり、バンクの宿に泊まる二日間。

2026.9.12 ▶ 9.13

Days2日間
Dist約427km
Area岡山(倉敷・玉野)
Top最高 243m

金曜の朝、新幹線で「晴れの国」岡山へ。めざすは児島、かつて下津井電鉄が走っていた町。

駅名標やトンネルの残る廃線跡をたどり、坂を登りきれば瀬戸大橋がドーン。寂しげな下津井の駅跡をなでて、海辺のうどんで一息。夜は——なんと玉野競輪場に併設された宿に泊まる。翌日は牛すじカレーと由加山、学生服のまち児島をめぐって帰路についた、瀬戸内レトロづくしの二日間。

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DAY 1 · 09.12

岡山・児島で下津井電鉄廃線跡を走り玉野競輪ホテル泊

「おはいお」と博多を発って、新幹線で一気に岡山へ。久々の相棒(自転車)と、下電——下津井電鉄の廃線跡をたどる一日のはじまり。茶屋町駅跡の駅名標からスタートし、人気のパン屋で朝ごパンを調達、国境石さがしの寄り道では備前焼の狛犬がお出迎えしてくれた。

駅跡から駅跡へ、ダートまじりの線路あとをつないでいく。坂をハァハァ登りきったその先で——瀬戸大橋がドーン。下津井の駅跡には車両がきれいに保存されていて、でもどこかうら寂しい。こんぴら参りの要衝として栄えた港町の栄枯を思いながら、鷲羽山トンネルをくぐって海辺へ出た。

海老天が汁を吸ってデロデロになる名物うどんで気力を回復し、玉比咩神社の奥の院まで満身創痍で登る。そして今夜のねぐらは、玉野競輪場に併設された KEIRIN HOTEL。バンクを見下ろす部屋に「しゅげぇぇ!」。夜はだれもいない競輪場をひとりじめした。

移動 約380.0km / 獲得標高 67m

下津井電鉄

児島と下津井を結んだ軽便鉄道(線路幅のせまいナローゲージ)。かつては讃岐・こんぴら参りの参詣客でにぎわったが、本四連絡船に客を奪われ、瀬戸大橋の開通でも素通りされて、1991年に全線廃止となった。線路あとはサイクリングロード「風の道」として整備され、各駅のホームや駅名標がそのまま残る。終点・下津井駅跡には、赤い車両がいまも保存されている。

KEIRIN HOTEL 10

玉野競輪場に併設された、ちょっと珍しい宿。多くの部屋がバンク(走路)に面していて、窓からレースや練習が見下ろせる。レース開催日は大浴場が選手優先になるなど、競輪場ならではの運用も。場内のレストランで食事もでき、夜はだれもいないバンクを見ながら一泊できる。

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DAY 2 · 09.13

道の駅みやま公園・由加神社を巡り岡山から帰宅

競輪場に朝日がのぼる。レースの日は選手が使うため大浴場に入れないそうで、朝いちのサウナがありがたい。ちょっとした峠を越えて道の駅みやま公園へ。開店前から行列の牛すじカレーは、家のカレーに近い「こういうのでいいんだよ」の味だった。

天王池の竹林は、日陰に風がぬけてツクツクボウシの合唱。手作り感あふれるカオスなスポットに和んでから、由加山をめざす。丁石をたどって激坂を押し上げ、備前焼の鳥居に思わずブワッ。神社とお寺が隣りあう門前町には、大阪や京都からの寄進がいまも残っていた。

ふたたび児島へ下りて、学生服のまちの資料館へ。無人の二階は試着コーナーで、セーラー服が着放題(www)。酒蔵・三冠でおちゃけを買い込み、岡山駅からこだまに乗って、あなごめしの駅弁で二日間を打ち上げた。

移動 約47.3km / 獲得標高 108m

児島=学生服のまち

児島(倉敷市)は、国産学生服と国産ジーンズの発祥地。繊維産業で栄えた歴史から、まちのあちこちに制服やデニムのアートが点在する。学生服資料館には歴代の詰襟やセーラー服がずらりと並び、二階には無人の試着コーナーまであって、セーラー服を自由に羽織れる(「着用後はきちんと元に戻してね」)。