山都の八朔祭から五ヶ瀬うのこの滝、高千穂泊
着いてみると、八朔祭はまだ準備のさなか。それでも組み上がりつつある「大造り物」は、いきなりカッコイイ。竹やわら、杉の葉、ゼンマイ……自然素材だけでこしらえた巨大なオブジェが、龍や神話のモチーフになって町にならぶ。毎年あたらしく作られるというから、そのクオリティがもったいないくらいだ。
二時間だけ見物して、ごかせ号バスで宮崎・五ヶ瀬へ。日向往還ぞいの雲海酒造をのぞき、甘辛いタレの特ホル丼で腹ごしらえ。浸食の深い谷を九十九折で降りていくと、ゴゴゴ…とうのこの滝が轟いていた。
一日二本しかない路線バスで、神話のふるさと高千穂へ。旅館に荷をほどいたら、今日のごほうびは高千穂牛のステーキ。最近よく働いたし、ちょっとくらい贅沢してもよかろうもん?
八朔祭の大造り物
熊本・山都町の浜町で、毎年9月第1土日に開かれる八朔祭。目玉は、竹・わら・杉の葉・ゼンマイなど自然素材だけで組み上げる巨大な「大造り物」。高さ数メートルの龍や神話のモチーフが、迫力と造形美で町をかざり、毎年あたらしい作品がつくられる。矢部高校など地元も制作に参加し、「もったいないから美術館を作って保管したら」との声もあがるほどの力作ぞろいだ。
高千穂の神話ゆかりの社を巡り阿蘇へ、だご汁の昼餉
二日目は、神話のふるさとをめぐる。瓊瓊杵尊が降臨したと伝わる槵觸(くしふる)神社、大木の根もとから水が湧く天真名井、猿田彦と天鈿女をまつる荒立神社——谷の深い高千穂の、棚田と湧水と社がつくる景色をあるいた。高千穂鉄道の名残を横目に、バスセンターでは看板猫がお出迎え。
くまモンの路線バスに乗って、高森経由で阿蘇へ。白川水源から人を乗せ、山をぐんぐん登っていくと、山上は真っ白でほんのり硫黄の匂い。坊中でたかな飯とだご汁をいただく。具だくさんの汁に、大きな輪切りの里芋がウメェ(゚д゚)ウマカー。
天気の悪い阿蘇はこれといって動きづらく、早めに阿蘇駅から帰路へ。菊陽町では、TSMCや富士フイルムの巨大工場のそばに、くまモンのアーバンスポーツパークまでできていた。神話と火の国を駆け抜けた、二日間のしめくくり。
神話のふるさと 高千穂
天孫降臨の伝説が残る高千穂には、神話ゆかりの社が点在する。槵觸(くしふる)神社は、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が降り立ったと伝わる槵觸峰をご神体とする古社。天真名井(あまのまない)は、天孫が水を求めて得たという湧水で、大樹の根もとからこんこんと流れ出る。猿田彦命と天鈿女命をまつる荒立神社は、芸能や縁結びの神としても親しまれる。夜神楽でも知られる、神々の里だ。