坂のまちと熊本城、そして湯らっくすへ
高速バスは雪の速度規制でちょっと遅れて熊本入り。思ったより寒くない——どころか、熊本電鉄を乗り継いで京町台地の坂をのぼるうちに、むしろアツィー🥵。踏切がカンカン鳴るから韓々坂、なんて駅名を拾いながら、まずは朝ごはんに鯖としゃっきり大盛りの白ごはんでエネルギー補給。おかわり無料だけど、この盛りでは食べきれない。
熊本城の北にひろがる京町台地は、上と下を結ぶ坂道だらけ。榎坂、入道坂、雁木坂、向臺寺坂……名前を読みながら台地をくだり、橋を渡って熊本城へ。2016年の地震で崩れた石垣はまだ生々しく、修復の完了はなんと2052年とか( ゚Д゚)。それでも加藤神社から見上げる城は凛々しい。細川より加藤——熊本といえばやっぱり清正公さんよね。熊本博物館では小泉八雲の企画展、八雲は熊本が大の苦手だったらしい(´・ω・`)。お昼はネパールカレーで、焼きたて熱々のチーズナンをハフハフ。
そしてメインイベント、湯らっくす。2000円で深夜まで居られるフリーで入って、阿蘇の水の水風呂に「MAD MAX」の滝、そして一時間おきのアウフグース——サウナのなかでアロマを炊き、熱波師がタオルをピザみたいにくるくる回して熱風を送る。キマると拍手、熱きもぢィィィ〜🥵。風呂上がりの一杯に牛すじ煮込み、米焼酎はバケツ氷のロックで。満室のドミトリーはあきらめて、〆は街なかの半個室の宿へ。
湯らっくすとアウフグース
熊本市内の「湯らっくす」は、全国のサウナーが憧れる一軒。目玉は、頭上から大量の冷水が落ちてくる「MAD MAX」ボタンの水風呂と、阿蘇の伏流水をつかった潤沢な水づかい。一時間おきに行われる「アウフグース」は、熱したサウナ室でアロマ水をストーンにかけ、熱波師(アウフギーサー)がタオルを振り回して熱風を送るパフォーマンスだ。タオルをピザ生地のようにくるくる回す妙技が決まると、室内から拍手がわく。ドミトリーや半個室もあり、2000円前後で一日じゅう“ととのう”ことができる。
雪の清正さんと朱の鳥居、川港・川尻へ
二日目は昨日より寒く、雪がちらちら。熊本駅で🍜と🍙の朝ごはんをかきこみ、北岡神社で今日もご安全に🙏。唐人町の古い町並みと市電を横目に、加藤清正の菩提寺・本妙寺へ。桜並木の長い参道をのぼった先に清正の廟、さらに山を登ると、トレードマークの槍と長い兜をかまえた大きな清正公の銅像——せいしょこさぁ〜ん。眺めはいいけど、ガスりすぎぃ(´・ω・`)。
桜町のバスターミナルでひと休み。なぜか『葬送のフリーレン』推しで、ラッピングバスにコラボ展示(広報担当がファンなんだとか)。そして朱の鳥居がトンネルのようにつらなる高橋稲荷へ。伏見・豊川・最上・祐徳とならぶ「日本稲荷五社」のひとつらしく、一月の境内はまだ初詣モード⛩。宇土半島を見晴らしながら、お昼はオシャレなバターチキン&ドライのカレー(昨日もカレー、明日もカレー)。
午後は熊本藩の川港として栄えた川尻へ。手打刃物のまちには、刃物屋の前を通るとトンテンカンテンと鎚の音。熊本藩の米倉「川尻の御蔵」では、ガイドさんに雁木(船着場の石段)と、黒くゴツい水害対策の堤防を教わる。お偉いさん専用の雁木は、天草の名石でなめらかに仕上げられているという。熊本で最初に清酒を造った瑞鷹の酒蔵には、もふもふの緑の杉玉。おみやを買い込んで産交バスで博多へ、〆はバスターミナルの焼きそばで(゚д゚)ウマー。
川港のまち・川尻
川尻は、緑川の河口近くにひらけた熊本藩の川港。年貢米や流域の物資をあつめる集積地として栄え、いまも酒蔵・鍛冶・桶づくりといった伝統の手仕事が残る。藩の米倉「川尻の御蔵」の前には、船から荷を上げ下ろしした雁木(がんぎ=石段の船着場)がのこり、年貢米用の段と、藩のお偉いさんが上陸するための段が分けられている。後者は天草産の上質な石でなめらかに仕上げられているという。黒くゴツい石積みの堤防は、大正期に度重なる水害への対策として築かれたものだ。