ゆふいんの森で由布院、金鱗湖と貸切温泉、大分空港へ
真夏の博多駅から、緑の観光列車「ゆふいんの森」に乗りこむ。客の9割はインバウンド、見た目は豪華だけど席はわりと狭い。それでも車窓を流れる夏景色を肴に朝ごはんをつまめば、もう旅の気分は満タンだ。由布院に着くと、風があって思ったより涼しい——爽やかで雄大な夏の高原ンン~!! 駅前を観光辻馬車がのんびり行く。
暑すぎて服なんか着てらんない、と貸切温泉へ。お湯はぬるめ、風が涼しくて由布岳もよく見える極楽ぶり。インバウンドであふれる金鱗湖は、正直ただの小さな池だけど、泳ぐのは鯉じゃなくてティラピアらしい。バスで大分空港へ下りれば、今度は海がよく見える。夕飯は空港で、冠地鶏とかぼすハイボールで🍻。肉厚しいたけステーキはしいたけエキスがジュワ~、青黒い網走ビールも一杯。明日乗るホーバーのターミナルを下見して、国東のホテルへ。
かぼすと冠地鶏、大分の空港メシ
大分といえば、黄色くなる前に収穫する香酸柑橘「かぼす」。全国の生産量のほとんどをこの地が占め、しぼって料理にも酒にもよく合う。冠地鶏(かんむりじどり)は県が育種したブランド地鶏で、歯ごたえと旨みが自慢だ。大分空港の食事処は眺めもよく値段も良心的で、2杯目から半額という太っ腹。しいたけも大分が全国有数の産地で、肉厚の原木しいたけはステーキにするとジュワッと旨みがあふれる。
ホーバークラフト乗船と西大分見学、とり天で帰宅
ホ━バ━━━━!! イメージよりかなりデカい。陸の上ではのっそり、浮いてるというより巨大ナメクジが地を這う感じ——またの名を「海の座頭虫」。出港を見たくて10時の便を予約して、わざわざ8時の便を見にきたら、客はまさかの1人(´;ω;`)。タイヤみたいなスカートに空気が入って、ふわりと浮き上がる瞬間がなかなかカッコいい。
10時便はシートベルトを締めてライドオン。浮いたまま陸から海へ、揺れもなくシームレスに滑り出す。スピードが出るとゆれるぅぅぅ、別府湾内へ旋回して、あっという間に西大分へ到着——陸に乗り上げるみたいに、かなり傾いて止まるのね。格納庫には3台、でっかいプロペラで風力推進。ターミナルで出入港を見物し、春日神社に手をあわせ、七夕でにぎわう商店街をのぞく。締めはやっぱり大分のとり天で、夕方の帰路についた。
令和によみがえったホーバークラフト
ホーバークラフトは、機体の下に空気のクッション(エアスカート)をためて浮き上がり、水上も陸上も走れる“浮揚”乗り物。大分では2024年、かつて廃止された大分空港〜大分市を結ぶ航路が復活した。別府湾を最速で横断でき、浮いているため波の影響を受けにくく、海に出る瞬間も揺れずにシームレス。後部の巨大プロペラで風力推進し、陸にそのまま乗り上げて発着する。操縦には海技士や無線の資格に加え、マニュアルが英語のため語学力まで要るという難関職なのだとか。