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ロッテ対ロッテ、南国みやざきへ
MIYAZAKI · MIYAKONOJO → AYA · 2025 三月なのに夏の匂い

ロッテ対ロッテ、南国みやざきへ

釜山ロッテ対千葉ロッテ、雛山、そしてチキン南蛮。

2025.3.1 ▶ 3.2

Days2日間
Dist約101km
Area都城・宮崎・綾
Top最高 215m

三月あたまの週末、始発のバスで福岡から都城へ。畑という畑からもくもくと湯気の立つ朝霧の盆地に降り立つと、半袖でもいいくらいの陽気で、三月なのにもう夏の匂いがした。南国みやざきの、ふところの深さである。

この日のお目当ては、ちょっと変わった野球——釜山ロッテ・ジャイアンツ対千葉ロッテ・マリーンズ、名づけて「ロッテ対ロッテ」。釜山は福岡市の姉妹都市、太鼓が鳴り歌が響く熱狂のスタンドに、気づけばこちらも巻き込まれていく。翌日は打って変わって、綾町の「ひな山まつり」で野山をまるごと背負った雛壇をめぐり、国富の初午大祭で白玉まんじゅうの町を歩く。締めはもちろん、宮崎といえばの、おぐらのチキン南蛮。野球とお祭りと南国グルメを詰め込んだ、よく食べよく歩いた二日間の記録。

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DAY 1 · 03.01

福岡から都城へ ロッテ対ロッテ観戦と都城グルメ

地下鉄の始発より早いバスに乗るため、配車アプリを初めて使って博多へ。眠い目をこすって高速バスに揺られ、たどり着いた都城北は、畑という畑からもくもく湯気が立ちのぼっていた。霧が晴れれば青空になる、と言っているうちにぐんぐん気温が上がり、三月とは思えない暑さ。南国だなぁ、と道ばたの花に目を細める。

球場へ向かう前に道の駅都城(NiQLL)へ。牛と豚、二種類のメンチで朝ごメンチをきめ、JKよろしくデザートのパンケーキまでしっかり。そしていよいよ本番、都城運動公園野球場は釜山ロッテと千葉ロッテのオープン戦「ロッテ対ロッテ」でにぎわっていた。釜山は福岡市の姉妹都市——さては応援せざるを得ないな、と赤いスタンドへ。太鼓とチャント、踊るチアに、観戦のお供はもちろんロッテのカントリーマアム。試合は惜しくも同点止まりから崩れ、“最強”釜山ロッテの勝ちでゲームセット(´;ω;`)ブワッ。

日が暮れて、都城の街で一杯。レバ刺はごま油+塩でプリプリ、名物の都城しいたけ南蛮はチキン南蛮よりいいかもというジューシーさ、だし巻きはやさしい味。都城なのについ木挽Blueを頼んでしまい、ここは霧島やろもん…と苦笑い。日豊本線で大淀川を渡って南宮崎へ。無料案内所が軒を連ねる繁華街を冷やかしてから、今夜の宿・無人のマンゴーホテルへ。憧れのマッサージ機にアンアン言わされつつ、濃い一日が暮れていった。

移動 約48.7km / 獲得標高 123m

ロッテ対ロッテって?

プロ野球のオープン戦でありながら、ハングルのユニフォームが並ぶ変わり種の一戦。韓国・釜山を本拠地とする「ロッテ・ジャイアンツ」(현지では“최강 롯데”=最強ロッテと呼ばれる)と、千葉の「ロッテ・マリーンズ」が、日本でのキャンプを機に都城でぶつかった。釜山は福岡市の姉妹都市でもあり、応援団の太鼓は鳴りやまず、替え歌のチャントに合わせてスタンド総立ちで踊る熱狂ぶり。試合前には焼酎の贈呈まであって、宮崎らしさも満点だった。

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DAY 2 · 03.02

綾ひな山まつりと国富初午大祭 宮崎市街巡りと空路帰宅

二日目の朝ごはんは、宮崎名物のじゃりぱん。じゃりじゃりしたお砂糖クリームが(・∀・)イイネ!!と、朝からテンションが上がる。バスで向かったのは綾町。台地の縁に建つ綾城はあいにくの春霞だったけれど、黒い木造の天守にのぼり、焼物のクラフトショップや民具の資料館を見てまわる。そしていよいよ「ひな山まつり」へ。綾の雛は、背景に本物の野山をこさえて飾るのが流儀。山の中に雛壇がある違和感がなんとも面白く、菜の花や苔に彩られたジオラマのような一台一台に見入ってしまう。

お隣の国富町では、ちょうど初午大祭の真っ最中。今日お参りすると八倍のご利益があるというから、ペコリペコリとしっかり拝む。国富といえば白玉まんじゅう——お店はたくさんあるのに飲食店は少なく、代わりに古墳はたくさん、という土地柄がおかしい。お昼は宮崎ラーメンと炒飯のA定食。あっさりとんこつにもやしが効いて、昔ながらの(゚д゚)ウマカー。

宮崎市街に戻り、杉木立に包まれた宮崎神宮にお参り。天神山公園から街を見下ろし、大好きな大淀川のほとりをのんびり歩く。晴れ女の面目躍如の青空のもと、撮り鉄して787系つばめを見送ったら、旅の締めは決まっている——おぐら瀬頭店のチキン南蛮キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! 切られていない肉肉しいチキンをナイフとフォークで、こってりタルタルをたっぷりのせて。これを食べると他所のは食べられなくなる、本場の味。満ち足りて宮崎空港から空路、福岡へ帰った。

移動 約52.6km / 獲得標高 286m

綾のひな山まつり

三月、綾町のあちこちで開かれるひな祭り。特徴は、ただ雛人形を飾るのではなく、杉や苔や草木で“野山そのもの”を組み上げ、その中に雛壇をしつらえること。これが「雛山(ひなやま)」の名の由来だ。綾は照葉樹林に抱かれたユネスコエコパークの町で、クラフトや農産品も豊か。台地の縁の綾城からは、晴れていれば雄大な照葉樹の森を見晴らせる。山の造形と雛人形が同居する景色は、野山の恵みに感謝する里の心そのものである。