新町・前橋の七夕まつりと玉村散策、館林泊
朝いちで自宅を発って、まずは高崎の新町へ。思いがけず、ここでも七夕まつりが始まっていた。吹き流しに見送られて向かうは玉村——鉄道が通っておらず、初上陸の町だ。朝ごはんは上州麦豚のコロッケパン、パンはモチモチ、コロッケはホクホクで (゚д゚)ウマー。玉村八幡宮まで笹飾りで彩られて、宿場町の面影ものこる、思いのほか味わい深い寄り道になった。
前橋に入ると、まちの表情が変わる。赤煉瓦の塀をめぐらせた前橋刑務所に「かっこええ」とつぶやき、いまも現役という昭和の県庁舎に上がり込む。臨江閣をのぞき、まちなかとは思えない水量の広瀬川を渡れば——🎋キタ━━!! 前橋七夕まつりのど真ん中だ。中央通りは出店で激混み、オリオン通りは笹飾りがよく見える。寂れたイメージを見直すほど、商店街まるごとお祭りに染まっていた。
名物のかつむすび(肉巻きおにぎりのカツ)に驚き、商店街の果物屋ではパパイヤジュース。太田では特産品の自販機で紺金コーラを買い、ブラジリアンスーパーで夕飯を調達——肉肉しくて辛味の効いた総菜に舌鼓を打ちながら、館林のビジネスホテルに荷をほどいた。
群馬の七夕まつり
群馬では七夕を旧暦や月遅れではなく新暦の七月初旬に祝う街が多く、この週末は新町・前橋・玉村と、行く先々で笹飾りに出くわした。なかでも前橋七夕まつりは戦後まもなく始まった中心市街地の夏の風物詩で、中央通りからオリオン通りへと大小の吹き流しが連なる。短冊の五色(青・赤・黄・白・黒/紫)は古代中国の五行思想に由来し、魔除けや願掛けの意味をもつという。屋台だけでなく地元の商店も趣向を凝らし、街ぐるみでにぎわう。
館林観光から赤岩渡船で埼玉へ、東松山・川越経由で帰宅
二日目は、タヌキのまち館林へ。タヌキのイメージしかなかったけれど、歩いてみれば立派な城下町だった。土橋門跡や二業見番、旧い別邸の残る通りをたどり、めっちゃでかいプラネタリウム(向井千秋記念子ども科学館)に目をみはる。まちなかでモスクに出くわすのも、多国籍な館林ならでは。インスタ映えと言われるつつじが岡公園は、あざといくらいキレイ。昼は平野屋そば店でカツ丼、デザートにお茶のおばあさんのかき氷——練乳たっぷりのクリームミルク宇治金時でクールダウン。
分福茶釜で知られる茂林寺では、愛嬌たっぷりのタヌキたちがお出迎え。「やっぱきつねよりたぬきよね」と見送られて、いよいよ本日の目当てへ。バスが土手の上まで運んでくれる赤岩渡船は、県道の一部という利根川の渡し舟。乗客はたわしひとりきり、船がでるぞぉぉぉ!! と水しぶきを上げて埼玉へ渡った。
上陸した妻沼の滑空場では、動力もなさそうなグライダーが、すごい角度で飛び立ち、地面すれすれにソフトに着陸していく。立正大学や森林公園を抜けて東松山へ。名物の焼き鳥は、辛い味噌だれをつけて食べるのがここ流——冷えたビールとともに (゚д゚)ウマー。川越を抜けて、夜に家路についた。
赤岩渡船と利根川
群馬県千代田町と埼玉県熊谷市(妻沼)を結ぶ、利根川の渡し舟。おどろくことに県道の一部として位置づけられた“道”で、乗船は無料。両岸ともバスが土手の上まで来てくれるので、渡船を挟んで乗り継げる。この日の乗客はたわしひとりきりだったが、折り返しの客はたくさん。川の上を水上バイクが走り、上陸した先の滑空場からはグライダーが飛んでくる——のどかなようで、意外にスリリングな渡河だった。