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白鳥の郷へ、冬の下総日帰り
CHIBA · 2023 まふゆ 日帰り

白鳥の郷へ、冬の下総日帰り

団地と道の駅と、田んぼに舞い降りた白鳥。

2023.1.29

Days1日間
Dist約88km
Area千葉・八千代〜印西〜我孫子
Top最高 75m

冬のいちばん寒い頃、関東平野の北のはしっこに、はるばるシベリアから白鳥が渡ってくる——その話を確かめに、下総の田園地帯へ日帰りで出かけた。東葉高速のイメージしかなかった八千代から、団地をのぞき、道の駅で焼き鳥をほおばり、木下(きおろし)の河岸町で初蕎麦。利根川のむこうに筑波山をのぞみ、天然の貝層に太古の海を見て、夕方の田んぼにうじゃうじゃと舞い降りた白鳥の群れにたどり着く。

ゴールの我孫子では熱いつけ麺で冷えた体をほどいた。名所という名所はないけれど、団地も牛乳も落花生も白鳥も、ぜんぶひっくるめて愛おしい——そんな、どこまでも「でんちう」らしい冬の一日の記録。

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DAY 1 · 01.29

八千代・印西木下・本埜白鳥飛来地から我孫子へ

東葉高速鉄道の終点・村上あたりは、八千代市。ゴルフ場のイメージしかない、いや東葉高速のイメージしかない街を、確かめにきた。まずは米本団地をぶらり。コンビニもバスも団地のなかで完結する大きな団地で、冬の朝の澄んだ静けさを歩く。道の駅やちよは九時開店——落花生のゆるキャラ「ぴーちゃん」に迎えられ、屋台の焼き鳥で朝ごはん。レバーは半生、ドロッと濃いめのタレが効いて、朝からうまい。おおぶりのいちごは一個百円、八千代牛乳は無かったので、ご当地の興真(コーシン)牛乳をごくり。島田台ではなぜかシーサーを飾る家が妙に多くて、首をかしげる。

船尾車庫でバスを乗りかえ、利根川沿いの河岸町・木下(きおろし)へ。今年の初蕎麦は、いい雰囲気の柏屋で……と思いきや、出てきたのは鍋焼きうどんキタ━━!! 年明けうどんか。麺に色が付くほど出汁がしみて、それでもコシは残り、海老天は分厚い。利根川のむこうには、うっすらと筑波山。すぐそばの木下貝層は、貝塚ではなく天然もの——約十二万年前、ここが内海の底だった頃の貝が、崖にそのまま埋まっている。

大鷲神社で賽銭投げに難儀し(二投目で小銭がどこかへ消えた)、工事の迂回路にブチ切れながら、鳴き声をたよりに田んぼの奥へ。そして本埜(もとの)の白鳥の郷——うじゃうじゃと白鳥が舞い降りていて、思わず笑う。新潟の瓢湖に次ぐ飛来数というのも納得だ。夕日に照らされた群れを見届け、冷えきった体を我孫子のラーメン浜屋のつけ麺であたためて、長い日帰りを閉じた。

移動 約88.4km / 獲得標高 125m

本埜の白鳥の郷

印西市本埜(もとの)の、水を張った田んぼに、毎年冬、はるばるシベリア方面から白鳥が渡ってくる飛来地。地元の人が長年えさづけと見守りを続けてきた場所で、最盛期には千羽を超え、新潟・瓢湖に次ぐ規模ともいわれる。やってくるのはおもにオオハクチョウとコハクチョウ——くちばしの根もとが黄色い、北の渡り鳥だ。日本人が「白鳥」と聞いて思い描く、くちばしの赤いコブハクチョウとはまた別の顔をしている。三月になると、またそろって北の空へ帰っていく。