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三浦半島 冬の低山縦走
MIURA PENINSULA · 2023 ふゆ

三浦半島 冬の低山縦走

空気の澄んだ一月、尾根づたいに富士を望む。初不動のにぎわいと、三崎の海の幸。

2023.1.28

Days1日間
Dist約29km
Area神奈川・三浦半島
Top最高 288m

一月の晴れた日、日帰りで三浦半島へ。低い山ばかりだけれど、冬の澄んだ空気が尾根の上に大きなごほうびを用意していた——雪をまとった富士、東京湾の向こうにかすむスカイツリー、海の先に白くひかる伊豆大島。逗子から入って、大楠山・武山・砲台山・三浦富士と小さな頂をつないで歩く。

ちょうど武山は初不動の日で、山の上なのに屋台がずらり。畑に下りれば三浦大根がやぐらにぶら下がって、冬の光にまぶしい。しめくくりは三崎の海鮮——白子の天ぷら、とろけるお刺身、このあたりだけの呼び名というメトウイカ。朝から晩まで、まんぷくで気持ちのいい一日の記録。

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DAY 1 · 01.28

三浦半島の低山縦走と三崎の海鮮

スタートは逗子駅。寒波のきびしい朝だけれど、空は雲ひとつない。まずは三浦半島でいちばん高い大楠山をめざして、残雪の残る道をゆっくり登っていく。頂のらせん階段の展望塔にのぼると——うわ、めっちゃ人多いな。それもそのはず、相模湾ごしに雪をかぶった富士、東京湾の向こうにスカイツリー、海の先には真っ白な伊豆大島の三原山まで、ぐるりと見渡せる得がたい眺め。足もとでは早咲きの桜がもう咲きはじめていた。

続いて武山へ。山の上なのに人だかりだと思ったら、この日はちょうど初不動。赤いのぼりの参道に屋台がぎっしり並び、下ってくる人はみな菓子をぶら下げた笹の枝を手にしている。朱塗りのお堂にお参りして、砲台山の円い砲台跡、三浦富士の小さな祠と、小さな頂を軽やかにつないでいく。尾根からの海の眺めは、どこも気持ちがいい。

山を下りれば、そこは三浦の畑。やぐらにずらりとぶら下がった三浦大根が、冬の日ざしにまぶしい。キャベツ畑の一本道を抜けて海辺へ出るころには、バスの車窓に夕日が沈んでいく。そして締めは三崎の海鮮——くろば亭で乾杯して、白子の天ぷら、とろけるお刺身、このあたりだけの呼び名だというメトウイカに舌鼓。最後はちゃんぽんでおなかを満たして、日帰りの一日を気持ちよく閉じた。

移動 約29.0km / 獲得標高 402m

大楠山からの大展望

三浦半島でいちばん高い大楠山の頂には、らせん階段の展望塔が立つ。空気の澄んだ冬の日には、相模湾ごしに雪をかぶった富士山、東京湾の向こうに房総半島やスカイツリー、さらに海の先に伊豆大島の三原山まで見渡せる。標高は高くないのに、関東の名だたる風景をぐるりと一望できる、得がたい山だ。

武山の初不動

武山の山頂に立つ武山不動尊(持経寺)では、毎年一月二十八日の「初不動」に大勢の参拝客が詰めかける。山の上だというのに参道には屋台がぎっしり並び、笹の枝に菓子や梅干を結わえた縁起物が名物として売られる。下ってくる人がみな、お菓子のぶら下がった笹を手にしているのが微笑ましい、三浦の冬の風物詩だ。

三浦大根

やぐらにずらりとぶら下がった大根の寒風干しは、三浦半島の冬の風物詩。三浦大根は肩のあたりがふくらんだ白首の在来種で、たくあんや切り干しに加工される。育てやすい青首大根に主役をゆずって生産量は減ったが、海風にさらされて甘みを増す干し大根の光景は、いまも三浦の冬ならでは。