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浜名湖ひとまわり うなぎとみかんの自転車旅
HAMANAKO CYCLING · 2021 晩秋

浜名湖ひとまわり うなぎとみかんの自転車旅

湖をぐるり、うなぎ・みかん・カモメ。輪行で三日間。

2021.11.26 ▶ 11.28

Days3日間
Dist約550km
Area静岡・愛知
Top最高 162m

金曜の夜、折りたたみ自転車を輪行袋につめこんで、新幹線でひとっ飛び。浜松のホテルで前泊して、翌朝からいよいよ浜名湖をぐるりと一周する。

晩秋の湖は風が強くて寒い。けれど弁天島の赤い鳥居、湖をまたいで渡る舘山寺ロープウェイ、むっちり焼けたうな重、遊覧船の甲板に群がるカモメ、佐久米駅のゆるキャン聖地、三ヶ日のみかん畑——湖畔には見どころがぎっしり詰まっていた。二日目は鷲津に泊まり、三日目は姫街道の本坂峠を自転車で越えて愛知・豊橋へ。スープオムライスに人力の渡し船、路面電車に二川宿。🍊を横目に走りつづけた、まんぷくで濃密な三日間の記録。

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DAY 1 · 11.26

東京から浜松へ前泊

旅のはじまりは金曜の夜。最近すっかり前泊づいていて、この日も仕事を早めに切り上げて、東京駅で駅弁を仕込んでから新幹線に飛び乗った。窓の外が真っ暗になるころには、もう浜松。

ホテルに荷をほどいて、夜は近くのラーメン三太で一杯。明日は久しぶりの自転車、浜名湖一周が待っている。寝る前にもう一杯だけ引っかけて、早めに布団にもぐりこんだ。

移動 約214.7km / 獲得標高 1m

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DAY 2 · 11.27

自転車で浜名湖一周 舘山寺とうなぎ

風の強い朝。弁天島に立つ赤い鳥居に見送られて、いよいよ折りたたみ自転車の出番だ。中洲のビルが城みたいでかっこいい、養殖のひびがびっしり——湖の景色に見とれて、網を撮っていると全然進まない。長い浜名湖大橋を渡って、舘山寺半島に上陸する。

舘山寺では浜名湖パルパルの観覧車を見上げ、湖をまたいで渡るロープウェイを眺める。そしてお昼は、待ちに待ったうなぎ。勝美のうな重は、ふわふわ感よりむっちり感の強い焼き加減で、タレもちょうどいい塩梅(゚д゚)ウマカー。出来たてのうな重は、やっぱり最高だ。

腹ごしらえのあとは遊覧船で対岸へ。甲板に出ると、カモメがわんさか寄ってくる。みんなカモメに向かってエサを放り投げては大騒ぎ——飛ぶ一羽がうまく撮れて、我ながらご満悦だ。みっかび瀬戸港に上陸して、ゆるキャンで知られる佐久米駅をのぞき、三ヶ日ではみかんの里を横目に進む。湖畔の🍊を追いかけて、尾奈をぬけて鷲津のホテルへ。夜は地元スーパーで買い込んだ浜名湖の幸を部屋で広げ、ウェルカムの梅酒ソーダで一日を締めた。

移動 約91.9km / 獲得標高 79m

佐久米駅のカモメ

天竜浜名湖鉄道の浜名湖佐久米駅は、冬になると大群のユリカモメが飛来することで知られるちいさな無人駅。湖のほとりにホームがあり、人の手からエサをもらいにカモメが群がる光景が、冬の風物詩になっている。アニメ「ゆるキャン△」の聖地としても人気で、放送前のこの日はまだ静かだったけれど、駅前のうなぎ屋にはもう行列ができていた。

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DAY 3 · 11.28

新所原から姫街道越えで豊橋へ

三日目の朝は、くれたけインの朝食でスタート。新所原から走り出すと、あたりは一面みかん、みかん、みかん🍊。専業でやっていけるほど儲かるんかな、なんて話しながら、斜面にびっしり実る畑のあいだを登っていく。

やがて道は姫街道へ。本坂の一里塚をすぎ、荒れ放題だけど整備の跡が残る古道をたどって、本坂トンネルで県境を越える。心霊スポット扱いされているらしいけれど、見てみれば立派なトンネルだ。ここから先は味噌国・愛知県。豊橋に下りて、お昼は名物のスープオムライス——ごはんを隠したがる街だ。

豊橋では、人力で棹をさす牛川の渡し船に乗る。いまも珍しい現役の渡しだ。独特の電線がはりめぐらされた街を路面電車がゆき、高いところからは東海道新幹線を見下ろせた。最後は東海道の宿場・二川宿をぶらりとして、浜松から新幹線こだまで帰路へ。餃子に駅弁、そして道中で見つめつづけたみかんを頬ばりながら、湖一周の旅をしずかに閉じた。

移動 約231.6km / 獲得標高 139m

姫街道と本坂峠

姫街道は、東海道の脇往還。浜名湖の今切の渡しと新居関所をきらって、本坂峠を越え、御油と見付をむすんだ内陸の道だ。関所の厳しい「入り鉄砲に出女」の取り調べを避けたい旅人——とりわけ女性——が多く通ったことから「姫街道」と呼ばれるようになったという。一里塚や石畳の名残がいまも点々と残り、本坂トンネルで静岡と愛知の県境を越える。